【作品紹介】
『笑声〜明日の色は〜』
振付:五十田桃果
4年 五十田桃果 冨安柚弥
樋口らら 平野紗彩
3年 石黒萌亜夏 井上尊斗
川口未結 松尾百花
2年 梶原菜々子 鈴木彩加
「あはは」
幸せの音が鳴りその音が私を救う。
幸せの連鎖。
そんな奇跡を私はこの場所に形として残したい。
そしてこの場所が笑いの原点になれたら、 長い人生の中にある。
ごくわずかな時間。
前だけを向いて急いで歩むことも大切なことなのかもしれない。
しかし遠回りをしたり、つまずいたり、立ち止まることで
いつもは気づかず通り過 ぎてしまっていた小さな笑いに私は出逢いたい。
『吾唯足知』
振付:大島彩香
4年 大島彩香
山本怜奈
3年 江刺家美月
「自我同一性」
自分は何者なのか、自分は誰なのか、なんの為に生きるのか
人は知らず知らずのうちに嘘をついている。
本当はやりたいこと、認められたいこと、共感してもらいたいこと。
それを心の内に秘めたまま、偽りの自分を演じて生きている。
そして、自分にはないものを持っている者に対し、羨んだり嫉妬したりする。
そんな自分に劣等感を抱き、また偽りを重ねていく。
感情が解き放たれたとき、見たことのない景色が広がる…かもしれない
まだ見たことのない、新しい自分を目指して
『影~ひかり~』
振付:福村こな
4年 近藤綺星 樋口らら 福村こな
3年 高橋佐季 古山夢乃
2年 室野杏心
冬は春を迎えるための充電と鍛えの時期である
季節が変わり、一度姿を消すことはあっても、何度でも新しい花を咲かせることができる
それぞれの花が咲く時期も、色や形も、香りも異なるように…
違いは「力」になる
この作品は、心理学者カール・ユングの「影」「自我」「ペルソナ」といった概念と「桜梅桃李」という言葉からインスピレーションを受けて創作しています。
「白」には「希望」という意味があるように、未来に向けて新たな一歩を踏み出して行けるよう願いを込めました。
『脅かされる暗殺者』
振付:山本怜奈
4年 大島彩香 忍成栞南 住田愛佳 山本怜奈
3年 石黒萌亜夏
2年 梶原菜々子 高桑 楓
ルネ・マグリットによって描かれた『脅かされる暗殺者』という
絵画をモチーフに創作をした。
絵の中の登場人物7人は、皆同じ顔をしている。
あり得ないことが当たり前のような世界。
この違和感に疑問を持つ。
絵を通して、自由とは何か。それが知りたくなった。
加害者、被害者、捕縛者、傍観者
彼らの人生はどんなものなのだろうか。
誰もが人道を歩み、産まれた瞬間から死に向かっていく、
唯一生き物に平等に与えられたレール。
その人生というレールに乗って本当の気持ちを暗殺している7人。
そこに自由はあるのか、愛はあるのか、希望の光はあるのか。
『オモテウライチカラダ』
振付:工藤有里菜
4年 五十田桃果 工藤有里菜 住田愛佳 冨安柚弥
3年 川口未結 高橋佐季
2年 鈴木彩加 廣瀬綾真
表裏一体
相反するものが密接で切り離せないこと
私は自然の美しさと脅威に表裏一体を感じました。
綺麗な花が持つ棘や、静かで壮大な雪山が音もなく起こす雪崩
その美しさと脅威を踊りで表現したい。そんな思いを胸に抱いていました。
昨日の雨も、この空の色も唯一無二
二度とない 奇跡
奇跡を繰り返し、大地に生きて、枯れていく
美は脅威の影を纏い、そこにいる
偶然ここに生まれ、偶然あなたと出会い、私は今ここにいる
何かが違えば、私は存在しないかもしれない
起きている奇跡の全てに「ありがとう。」と伝えたい
私も自分の影を持ち、影に飲み込まれる時もあるけど
綺麗に着飾った顔を持ちながら、懸命に生きている
オモテウライチカラダ
『せり込み蝶六』
振付:秋山彩香
4年 秋山彩香 近藤綺星 齊藤美優
西島茉莉華 三平真央
3年 井上尊斗 高橋菜乃佳 平郡怜奈
2年 篠永南紬海 田中真子 忽滑谷珠々
富山県魚津市の民俗舞踊『せり込み蝶六』を基に創作しました。
賑やかな囃子の音。大勢の話し声。
音に溢れた現代とは違い、
昔は限られた機会にしか聞けない特別な音色でした。
戦が繰り返され、天候に左右される生活を送っていた時代、
その音色や声色は当時の人々にどのように聞こえていたのか。
囃し言葉の“じゃんとこい”には、
たくさん来てくださいという意味があります。
五穀豊穣を祈り、お祭りに集まってくる人々の鼓動を、
一緒に感じながらご覧ください。
『連』
振付:原田 瞳
4年 原田 瞳 福村こな
2年 高桑 楓
20年と少し生きただけでは
生まれた意味も、生きる意味も、まだ見つけられていないけれど、
私は人とのつながりに、生きる価値を感じています。
人と生き、人に生かされている私たち
人生の輪の中で、あなたの心とつながっていたい
『KAGURA』
振付:小川未羽
4年 小川未羽
3年 新井秋穂 江刺家美月
岡部心咲 松尾百花
2年 篠永南紬海 廣瀬綾真
室野杏心 籔本彩芽
日本神話より
『国生み』『天の岩戸』『八岐の大蛇』を題材とし、
神話に縁のある地で受け継がれてきた「神楽」をもとに創作。
「昔、むかし、あるところに…」よりもはるか昔、
国がどのようにして生まれたのか、そこからはじまる物語。
日本には文字もない大昔から
受け継がれているものがいくつもある。
なぜ受け継がれるのか、なぜ受け継がなければいけないのか。
その答えを探すため “はじまり” に立ち返る
『Horizon』
振付:堀内 充先生
ポアント
4年 近藤綺星 福村こな 三平真央
3年 石黒萌亜夏 高橋佐季 古山夢乃
2年 籔本彩芽
モダン
4年 五十田桃果 冨安柚弥 原田 瞳 平野紗彩 山本怜奈
3年 松尾百花
2年 梶原菜々子 廣瀬綾真 室野杏心
地平線の空
雲たちが流れ、とどまり
またゆっくりと
誰しもが動きをやめ
ただ眺める
そして
ひとの姿も
彼らに吸い込まれていく